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不思議さの中を生きる――石原潔さんの11月例会へ、ようこそ、ようこそ(その2)

 豚コレラは野生のイノシシが感染したことによって、農場の豚たちへ伝染してくる。
 ゴーバルも避けることができなかった。
 ゴーバルのハム・ソーセージの原料豚を飼っていた石原弦さん(潔さんの息子)は『ゴーバルだより』101号で、こう書いている。
 「千七頭の豚の埋められた地面には草が生え、白い消石灰の匂いも消えた。フェンスに絡まるつる草に秋の実がぶら下がり、静かだ。」
 「豚よ、すまなかったという気持ちは、ずっとついて回るんだろうけど、新しいスタートを感謝の気持ちで踏み出せるなんて幸せだと思っています。」
 こうして、ゴーバルは新しいスタートを切っている。乗り越えようとしている。
 石原潔さんも書いている。
 「目が覚めて朝の光を浴びると、『感謝して、生きよ。』との声が聞こえます。」(同号)。
 そうか。ゴーバルのひとたちの心に真柱(しんばしら)が入っている。
 きっと、大丈夫だ。
 11月23日(土、祝)は運転手として桝本(ますもと)尚子さんもまた来てくれる。ありがたい。
 石原潔さん、桝本尚子さんを場の中心にして、感じ合い、語り合おう。
 ようこそ、ようこそ。

   2019年11月例会
11月23日(土曜日、勤労感謝の日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
石原潔さん(岐阜のハム工房「ゴーバル」代表)の「不思議さの中で生きる」。
参加費1000円(要申し込み、私宅なので、人数確認のため)。
交流会5時〜7時(自由カンパ制)。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
不思議さの中を生きる――石原潔さんの11月例会へ、ようこそ、ようこそ(その1)

 11月23日(土、祝日)に、石原潔さん(岐阜のハム工房「ゴーバル」)。
 11月例会である。
 半年前に来てもらった桝本(ますもと)進さんたちといっしょに、石原さんは「ゴーバル」を創業した。1980年のことである。
 「その39年間を振り返って、どう?」と自問して、石原さんに浮かぶ言葉がnegative capability(ネガティヴ・ケイパビリティ)という。
 私はその言葉を初めて知った。聞き慣れない、しかもイギリス語なんだけど、その意を知ると、「生きるということの本質」を言い当てていると思う。
 生きていくことの困難さにぶつかったとき、ラグビーのFWのようなパワーを求めがちだ(その力をpositive powerと言うんだろう)。その力が有効のときもたしかにある。
 でも、一過性に終わったり、破壊的になりすぎて、次の難問を生んだりすることだって、ある。「前へ、前へ」だけでは突破できないことがある。
 生きてあることに答えは出ない。その難問がいつ終わるかもわからない。受身で晒され、中ぶらりんの状況が続く。ただ保って、ただ耐えていく。その負の力、悲の力がnegative capabiity(待つ力と私は訳す;連載コラム「いまここを味わうの「待つこと」10月24日付)。
 いま、「ゴーバル」には豚コレラの嵐が吹いている。何百頭の豚を殺処分せざるを得なかった。
 石原さんも病いをかかえていた。
 私たちひとりひとりもさまざまな悲苦をかかえている。日本社会も地球環境も大きな問題をかかえている。
 話せないときは話さなくてもいい。たまに集って、知恵をみんなで出しあい、感じとって、自分自身の場所に戻って、取り組んで生きていく。みんなで考え、自分自身の場所に戻って、目の前の問題に取り組んで生きていく。みんなで考え、ひとりになって生きていく。
 そんな場である。論楽社は。
 石原さんを場の中心に、参加者で感じあおう。

   2019年11月例会
11月23日(土曜日、勤労感謝の日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
石原潔さん(岐阜のハム工房「ゴーバル」代表)の「不思議さの中で生きる」。
参加費1000円(要申し込み、私宅なので人数確認のため)。
交流会5時〜7時(自由カンパ制)。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 20:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
暮らしのわざに生かされ、生々と生きる――中塚智彦さんの例会レポート

 10月13日(日)の中塚智彦さんの「暮らしのわざ——歌と話と食と」。
 3週間もたってしまったけど、コラム(「待つこと(その1)」「待つこと(その2)」の2回、2019年10月17日付と10月24日付のコラム)に書いてしまったけども、短くレポートしていく。
 参加者は13人。中塚さんのつくる「食」のためか、交流会の参加者が11人。
 「食」のメニューは明子のいつもの手料理以外に、中塚さんが短時間で土鍋で炊いた黒大豆ごはん、えごまししとうパスタ、松茸と鱧(はも)のオードブル、トマトピーマンの煮物を提供した。
 中塚さんの豊かな「暮らしのわざ」である。
 みんなで味わった。
 世の中の表層、すべてが戦争経済の論理の色だけで染め上げ、実際に染まってしまっている。
 原発事故があっても「なかった」ことにして、原発をやめない。オリンピックにカジノ(ばくち)、万博を誘致し、タネ、ミツバチ、海、土、水、農のすべてを資本の論理で売り渡している。
 そのさ中、イソシアネート(香)が中塚さんを襲った。
 入院して調べてみても原因はわからない。「原因不明の腹痛」で退院せざるを得ない。
 聞けば、専門の医者は日本に2人だけとか。
 それでは各地でひとり悩み苦しむ被害者たちの具体的な診断は不可能。中ぶらりんで、原因不明のままに、晒されてしまう。
 もう、どうすれば、よいのか。
 とにかく免疫力をつけて、ともに抵抗すること。
 negative capabilityを保ちながら、生々と生き抜いていくことだ。それが抵抗だ。
 中塚さんにはまた来ていただこうと思っている。
 中塚さん、ありがとう。
 また、「わたつね」に行きますからね・
 いち日、いち日はまっさらな、新しい時だからね。お大切に——。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
暮らしのわざ――中塚智彦さんの10月例会へ、ようこそ、ようこそ(その2)

 テーマは香り、匂いによる被害。つまり、香害のことである。
 これは、新しい形の公害だ。
 柔軟剤、芳香消臭剤、抗菌除菌剤……と数年前から売り出され、広がっていった。
 もともと「なかったもの」を「あるもの」として広告していった結果だ。
 「暑さによる不快感の緩和」とか「リラクゼーション効果」とまで、メーカーは言い出している。リラックスって、もっと内発的なものではないのか。
 特にこの1、2年がひどい気がする。薬局の前を通るだけでも、フワフワ、フニャフニャした匂いが漂っている。店内に入っても、頭がクラクラしてしまうのは私だけだろうか。
 花王、ライオン、P&Gなどのメーカーには現法上品質(内容成分)表示の義務がない。だから、一切公開していない。不透明なまま。
 調べ上げるひとがいて(古庄弘枝『マイクロカプセル香害』ジャパンマシニスト社)、イソシアネートというとてつもない猛毒が使われていることがわかった。かつ、その毒がナノ(10億分の1の小ささ! 1センチの10億分の1ってわかる?)のサイズにされ、私たちの血液に直接入ってくるという恐ろしさがわかってきた。
 毒が見えない小さい粒になって、見知らぬ間に鼻からどんどん侵入し、ダイレクトに血液中に侵攻しているって、スゴイ。
 そうして、これは、コワイ。
 放射能もコワイけど、「小っちゃくされたイソシアネート」もコワイ。
 10月13日(日)に話してくれる中塚智彦さん、香害によって体調不全が発症しているんだけども、電磁波や化学物質による発症であろうが、それはすべて身体の総負荷量が超えたからだ。
 もうガンバリきれないところまで来たんだ。
 他の誰かが発症してもおかしくない。
 私が発症してもおかしくはないんだ。
 「無香料のせっけん洗剤」をみんなが使えばいい。
 昔ながらの「せっけん洗剤」がいい。
 そうして、昔ながらの免疫力を高めていく暮らしを、やっていくことだ。ひとりでも多くのひとともに。
 歌をうたうのもいい。歌は時代を乗り越えていく愛情だ。
 中塚さんの歌を聞こう――。
 おいしい食をいただくのもいい。食は時代を生きる愛情だ。
 中塚さんが三品をつくるそう。縁のあるひと、集って、いただこう――。
 まだ8人の参加。もう少し、だ。
 ようこそ、ようこそ。

   2019年10月例会
10月13日(日)、午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
中塚智彦さん(食堂「わたつね」店主)の「暮らしのわざ――歌と話と食と」。
参加費1000円。要申し込み(私宅なので、必ず)。
交流会5時〜7時半(自由カンパ制)。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
暮らしのわざ――中塚智彦さんの10月例会へ、ようこそ、ようこそ(その1)

 10月例会が10月13日(日)。
 中塚智彦さん(中京の食堂「わたつね」店主)。
 「暮らしのわざ」と題し、歌と話と食の3つの組み合わせを味わっていただけたら、うれしい。まずは中塚さん自身が、そうして参加者たちが、それぞれがそれぞれに楽しんでもらったら、きわめてうれしい。
 そんな秋日和の、日曜日の午後にしたいねえ。
 ようこそ、ようこそ。
 「わたつね」は町の定食屋レストラン。刺身、天ぷらやフライ、焼魚の定食に、石臼挽きの手打ちそば。純米酒もある。
 町衆たち(洛中のおっちゃんおばちゃん)、学生たちの居場所。
 場所は京都YMCA(三条柳馬場)を北へ何軒か行ったところにある。すぐわかる。
 中塚さん、その三代目のオーナーシェフ。
 その中塚さん、縁あって、京丹後の米軍レーダー基地へ通う。毎月一回は、行っている。ここ5年連続で正月元日には基地前に立って、歌いつづけている。
 10月13日(日)にも歌ってくれる「あなたのところへ」「こいのぼり」「境界線」。自ら詩を書き、曲をつくり、ギターをひき、歌う。
 その歌って、何なのか。
 もちろん「米軍基地なんて、いりません」とまっすぐ訴える歌なんだけども、効果がすぐに現れるわけではない。
 「暮らしのわざ」としての歌と考えたい。
 「どうやって料理の出しをとるか」「調味料は何がよくて、どのタイミングでどれだけ入れるのか」。「洗たくものはどうやって干すのがいちばん乾くのか」「どうやってぞうきんがけするといいか」「屋根瓦や網戸はどやって修理するのか」。
 そういう生活、暮らしのわざなんだ。喜びを生み出す技法だ。他にも考えてみればいっぱいある。
 そのわざのひとつとしての歌なんだ。
 「子どもを育てる」「祭りをする」「手紙を書いたり、詩を書いたり、歌をうたったり、楽器を奏でたりする」「介護したり、看病したりする」「米や麦、そば、野菜を育てる」。
 つまり百の生きることを為すのである。百は「たくさん」を表す。
 その手作業を為すひとのこと、昔、百姓(百生)と呼んだのだ。農民ではあまりにも細すぎる。
 生きるための仕事だから、ゼニとは無関係。労働職業ではないんだ。
 以上の意味での仕事が中塚さんにとっての歌。
 祈りの世界が生成する歌である。
 歌いながら、話す。
 話は、香害。柔軟剤や消臭剤による、凄まじい香害について、だ。
 中塚さん、「わたつね」の調理場に立つときでも毒マスクを付けていることがある。
 毒ガスと同じ成分の、イソシアネートがナノサイズの。めちゃんこ小さなサイズの姿に、
 直接鼻や体の各部位に入ることによって生まれる、さまざまな激痛。
 外部から米軍基地、内部から香害、内外からの暴力。
 抵抗は、生々と生きること(生活という言葉も、本来は生き活(い)きと生きること)。労働職業の範囲を突き破って、生きていくための仕事を生き活きと為していくものなんじゃないのか。
 中塚さんの生のわざとしての料理も少し持ってきてもらおうと思っている。
 歌と話と食である。
 10月13日(日)、ようこそ、ようこそ。
 2か月ぶりに(9月は土日が他用で珍しく詰まっていて、無理だ、ゴメン)、論楽社へ、ようこそ、ようこそ。

    2019年10月例会
10月13日(日)、午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
中塚智彦さん(食堂「わたつね」店主)の「暮らしのわざ――歌と話と食と」。
参加費1000円。要申し込み(私宅なので、必ず)。
交流会5時〜7時半(自由カンパ制)。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 11:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
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