1週間がたった。もんでん(門田)奈津代さんの1月例会から、1週間が過ぎた。
私にとっては、多層的に面白かった。とってもよかった。
いまFAXが2本届いているので、「どこがおもしろかったのか」というポイントを、ともに分かちあいたいと思う。読んでもらえないか。
まず1本目は、浜地弘子さん(染織家)。
お話のおわり、もんでんさんが島の手作業のときの歌を身振り手振り入りできかせてくれました。
ゆれる門田さんの目と指先が優雅にのびてふいにツバルという土地の声をきいた気がしました。彼女が小さな娘さんといっしょに島で体験した生きることの中身。その場所に住むって命のやりとりをそこですること。ずうっと日本で彼女が求めつづけていた、どれほど大きなものをツバルの人と自然からもらったかが伝わってきました。
いま島に急激に入りこんでいるという貨幣経済の力、遠い目をしてる若者……。でも案ずるよりまずは体がうごいてるのがイイナ!と活をいれてもらった集まりでした。
ひとつ気になってるのはキリスト教が入ってきて以来、プラリ行方不明らしい島の神様です。どこにいるのかしらん。
もんでんさんは、「ツバルの家族」と表現していた。
「ホームステイ先の家族」「家族同然の友人たち」という修飾語付きではなく、ひとこと「家族」だった。
その「家族」という言いきりかたに、「もんでんさんはツバルのひとと結婚しているのですか?」という質問が2回も出るほどであった。
しかも、そのツバルの「家族」を語るとき、目にうっすらと涙がにじむのであった。「いのちの恩人」を語る表情であった。
居場所がツバルにあったのだ。
求め、探しつづけた居場所がそこにあったのだ。
縁あって、南太平洋の小さな島の中に、もんでんさんは、心と体の居場所に出会ったのだった。
2本目は、塩田敏夫さん(毎日新聞記者)。ちょっと長いが、読んでほしい。驚くべき事実が知らされる。スクープである。
何という偶然か。南太平洋の島から成る国・ツバルを巡る物語が相次いでもたらされた。
ひとつは、論楽社の1月例会の案内。テーマがツバルと聞き、何度かテレビで見た沈みゆく島の世界をイメージした。
それから間もなく、京都府立久美浜高から取材依頼があった。元府立高教諭の椙谷(すぎたに)恵吾さんがツバルについて語ると。椙谷さんは先生を辞め、ツバルのサッカー代表チームのコーチになった人だ。
話を聞いてびっくり。地球温暖化による上昇はメディアが作り上げた虚像で、本当に深刻なのは人口の急増や都市化によって処理し切れないゴミ問題というのだ。
「繰り返しテレビで上映される海面上昇の映像は」と、椙谷さんは語った。「米軍が飛行場建設のため島と島の間を埋め立てた地で、元々波が洗う場所だった。人口が急増したため、沼地に立った建物は毎年決まって浸水する――。」
椙谷さんは、学術的に検証された海面上昇はわずかで、繰り返し虚像が上映されることで地球温暖化の被害者とされたツバルがひとり歩きしてしまったと指摘。メディアを現地で案内しているのは、自分をスタッフとしてツバルに派遣したNGOで、「事実と違う上映をするな」とけんか別れしたと語った。
その直後の門田奈津代さんによる例会。しかも、椙谷さんが所属していたNGOにまさにスタッフとして入ろうとしている学生も例会に参加。私は、椙谷さんの公演した内容を学生に伝えた。
門田さんの話は深く心に残った。とりわけ、亡くなった人のために女性たちがまっ白な石を拾い集めると聞き、何度も想像した。
安心して生きられる人間と人間の関係、社会。人間は本来、安心して暮らすために温もりを求めて集まり、村を作っていったのではないか。門田さんの話では、ツバルでも貨幣経済社会に急速になりつつあり、美しい習慣が失われないか心配だ。
虚偽の映像を、どうも私たちは見せられているようだ。
地球温暖化の問題はきわめて重要なテーマだが、ワアワアと騒いだ割には、悪意のNGOや「エコ・カー」「エコ冷蔵庫」のメーカーだけが儲(もう)かって、事態は好転しなかった――なんて、あまりにもツライではないか。そうだろう?
さて、もんでんさんからも、FAXが入っているので、最後にお知らせする。
本当にみなさま、どうもありがとうございました。
今後、もんでんのツバル写真展・語り・ビデオを観る会などのご案内をさしあげてもよろしい方、また連絡をとってもよろしい方は、ぜひ下記までひとことお知らせ下さいませ。
puafitituvaluあっとマークgmail.com
(スペル左端のプアフィティはツバルで花冠にする香りのよい花です。)
(注)迷惑メール対策のためアドレスの表記を変えてあります。全角は半角に、「あっとマーク」は半角の@に変えて入力してください。

この写真は、1月31日の1月例会の様子である。大西正彦さん(カメラマン)のビデオ記録映像である。
なお、2月例会は中元悦子さん(農業)。2月28日(日)だ。
では、またね。元気で――。