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本願の声に耳を傾ける――本田哲郎さんの「講座」のレポート(その1)
 7月29日(日)の本田哲郎さん(フランシスコ会神父)の「講座」への参加者は27人。
 柴原千佳さん(米国カリフォルニア州)、道面雅量さん(広島市)、楢木祐司さん(東京都、論楽社ほっとニュース制作者!)が遠く来てくれた。うれしかった。ありがとう。
 写真は2枚。塩田敏夫さん(毎日新聞記者)からである。もうすぐ70歳になんなんとする本田さんの逞(たくま)しい腕とか写っているかなあ。暑かったけど、本田さんの回りにはどこか清涼の気が満ちていたね。塩田さん、ありがとう。
 本田さんの29日(日)の「講座」を私なりに、簡潔にまとめてみよう。

 ――マリアはヨゼフ以外の男の子を生んだ。証拠は残っていないけど、強姦か、売春ではなかったのか。精霊が妊娠させたのでは決してない。
 その子イエスは、生まれながらにして、この世に居場所がなかった。
 就ける仕事はヨゼフと同じく石工(石切り)であった。じん肺になる危険労働。
 虐げられ、蔑(さげす)まれてきたイエスは、30歳から意を決して、ひと前に立って、語りはじめた。意思的な離脱者として生きたのである。イエスに残された時間は少なかった。
 《低く、小さくされてしまっているひとにこそ神から励ましがあるんだ。》
 イエスはユダヤ人(ユダヤ教徒)だけに占有されていた神の励ましを解き放とうとし、解き放った。
 そのことによって、激しい憎しみを宗教者たちに持たれ、33歳で殺された。
 そんなイエスの思いをスルーさせて、後に成立したキリスト教会は「愛」を一般的に説く。
 「隣人を、すべてのひとを、愛しなさい」と。
 これは違う。そんなことはできない。
 これでは偽善者を生み出してしまうではないか。
 原語アガペーは、「そのひとをひととして大切にする」ということ。相手の立場に立つことはできないので、なるべくそのひとの下に立つ(under-stand)思いで、そのひとを大切にしていこうということなんだ。エロスではないのだ。エロスは特定のひとを深く愛し、子孫を残していくことだ。
 イエスが言ったとおり、弱いところにこそ、神の励ましが在るのだ。
 その励ましを現実化できるように、釜ヶ崎で日々私は暮らしている。――

 以上400字でまとめてみた。その内容については、明快なのではないか。
 非キリスト者はそのことに何らかのコンプレックスを持つ必要はない。
 ただイエスの本願の声に耳を傾けるだけでよいのである。その本願が現実化できるように、私たちは努力しなければならない。何教であろうが、そんなことは気にすることはないのである。
 私は11年前に本田さんに出会って、ほんとうによかった。
 参加してくれたひとも、同じ思いなのではないか。

写真1

写真2
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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