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本願の声に耳を傾ける――本田哲郎さんの「講座」のレポート(その2)
 本田哲郎さん(フランシスコ会神父、釜ヶ崎反失業連絡会共同代表)は7月29日(日)の冒頭を、こんな言葉で始めた。
 「虫賀さん、目をクリクリとさせ、“人間という仕事をやっています”というふうでいつも在るのです。」
 アハハと笑っていたけど、暖かい友情を感じていた。本田さん、ありがとう。
 本田さんは、釜ヶ崎の問題に取り組んでいる。
 野宿者や路上死者のこと、多くのひとびとにとって、まだまだ“壁”がある。“壁”の向こう側のことと思っている。
 でも、「壁は同時に通路でもある」(シモーヌ・ヴェイユ)のだ。その“壁”を倒せば、きっと橋になるのである。橋をかけようと本田さんは動いている。支えたいと思っている。
 飢えているひと。渇いているひと。難民として来ているひと。身にまとうもののないひと。病みおとろえているひと。――こういう社会でいちばん小さくされたひとたちの側に神はいる、こういうひとこそ神からの励ましがある、ということが本田さんが繰り返して語っているポイントだ。「心底貧しい人たちは、神からの力がある」(マタイ5、本田哲郎訳:「心の貧しい人々は幸いである」というのは誤訳)。そのひとが、クリスチャンであるか否か、宗教があるかないか、国籍民族も関係なし、なのである。全くないのだ。神からの力はキリスト教教会のメンバーかメンバーでないのかに関わりなく、平等に照らされているのである。
 そういう聖書の解釈に基いて、釜ヶ崎の「ふるさとの家」の毎週日曜日の「労働者のミサ」を本田さんは行なっている。洗礼を受けていない労働者のおっちゃんにも、無教会派仏教徒の私にも、パンとブドウジュース(アルコール問題があるのでワインではない)を与えられている。「これはイエスの体である」「イエスの血である」と。聖体拝受だ。
 これはふつうのキリスト教教会では非クリスチャンにやってはいけないこととされている。
 ローマのカソリック本部から文書が届き、指導を受けることになる。審問(裁判)も開かれた。本田さんは堂々と解釈を述べ、「除名するならしてくれ、私から辞することはない」と――。その後、なぜか不問に処せられているそうだ(笑)。
 こんな話を7月29日(日)の「講座」が始まる前に私は本田さんから聞いていたからである。
 こんど、いっしょに「労働者のミサ」に行こう――。支えよう――。

 さて、次の「講座」だ。最近の気分として、月刊誌を出している感じ。話し言葉による“月刊・論楽社”だ。
 8月25日(土)は中島哲演さん(明通寺住職)。
 9月23日(日)は早川敦子さん(津田塾大学、ホロコースト文学)。
 12月24日(月、祝)はアーサー・ビナードさん(詩人)。
 来年2月10日(日)は知花昌一さん(僧侶)。
 そして、来年3月5日(火)は、なんと吉永小百合さん(女優)+村治佳織さん(ギタリスト)。
 手帳に書きとめていてね。また、会おうね。では、また。
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 22:56 | comments(1) | trackbacks(0) | - | -
お尋ねします。
3/5の吉永さん&村治さんの講座に行きたいのですが、
講座は誰でも聴講できるのでしょうか?
また、村治さんの演奏はあるのでしょうか?
差し支えなければ回答をお願い致します。
| やーぼー | 2012/08/08 7:09 AM |










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