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あきらめないで、あきらかにしていこうよ――アーサー・ビナードさんの「講座」へ、ようこそようこそ(その1)
 アーサー・ビナードさん(詩人、以下はアーサー)。
 5月5日(月、祝)、3回目の論楽社。
 前回2012年12月の「講座」は衝撃波が走った。
 京都に原爆が投下される予定だった、なんて!
 いまでも、ドキドキする。
 「文化財があるから、天皇がいるから」というウソを信じ込まされてきたんだ。広島のひとびとを生体実験するような米軍が文化財なんて守るわけがないじゃないか。
 何重もの、幾重(いくえ)ものウソがあるんだ。核については全く真実が隠されていることに気づく。
 「世界最大の広告会社としてのホワイトハウス」(アーサー)が全能力を傾け、ウソをつく。
 「そのホワイトハウスの下請の日本政府」(同上)も全力を傾けて、頷き、ウソを全力でつく――。
 たとえば、原発なんか稼働していなくても、電気は余ってますよ、といくら言っても、「原発は必要だ」。
 原発の低コスト説はウソだって立証されても、「原発がないなんて考えられない」。
 原発がC02を出さないというプロパガンダも詐欺だったとバレても、「原発の推進を!」。
 福島第一原発がメルトダウンして「絶対安全説」が吹っ飛んだ後でさえも、「安全性を高め、再稼働を! 輸出を!」
 本人たちはもはやウソという意識すら持てなくなっているのだろう。
 カルトだねえ。
 こういうカルトの原発は、戦後という時代の象徴だったんだ。
 どういうことか。
 日本の支配層は原爆投下よりもソ連参戦にショックを受け、米国に泣きついた。戦争相手国である原爆投下の米国に、だ。奇怪で、倒錯した関係だ。
 日本の条件は天皇制の支配構造をそのまんま温存してほしいだけ。あとは徹底的に臣下、ケライ、植民地になることを飲んだ。実際にドレイになったんだ。
 米国はそういう日本を容認し、完全支配を戦後70年ずっとしてきた。
 これらの戦後史のすべては日本国民には極秘。秘密裏に「平和と繁栄」の構造がつくられたのだ。
 その象徴としての原発がある。米国の世界支配の利権だ。莫大な利益を生み、ウソで塗りかためながら、ゼニゼニゼニを生み出していったのである。高度経済成長以降多くの日本人がそのゼニに群がった。
 けれども、もう、破綻した。
 もう終わったんだ。構造が「メルトダウン」したんだ。とろけたんだ――。
 以上のことを、私はアーサーに学んだ。
 アーサーは米国ミシガン州で生まれ育ち、高校生のときから詩を書きはじめた。たったひとりで、世界に立ち向かっていったんだろう。
 同時に縁あって日本に来て、日本語で詩を書く。日本についても、日本語についても、やたら詳しい。広島市にアパートを借りてもいる。
 原爆を投下する側のメガネもかけられるし、原爆を投下される側のメガネもかけられる。
 こんな複眼のひとは他にいない。
 3・11以降、中元悦子さんに教えられて、アーサーに出会って、どれだけうれしかったか。どれだけ助かったか。中元さん、ありがとう。
 5月5日、アーサーに会おう。
 まだ出会っていないひとにこそ、会ってほしいな。
 来てね。
 「真実に生きようとすれば、現実から袋だたきにされ、現実に生きようとすれば、真実に背をむけねばならない」。
 そう言っているひとがけっこう多い。
 ほんとにそうだろうか。そういうひとは真実をも現実をも生きていないのではないか。
 「真実によって現実をちゃんと歩み、厳しい現実に立って、真実を証(あかし)する」。
 こうではないのか。
 私はそう思う。
 厳しい現実の道に立って、吟味し、真実を明らかにしていく。
 あきらめるのでない。
 あきらかにしていくのである。
   講座・言葉を紡ぐ(第111回)
 2014年5月5日(月、こどもの日)、午後1時〜5時。
 論楽社(京都市左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
 アーサー・ビナードさん(詩人)の「あきらめないで、あきらかにしていこうよ」。
 参加費2000円(学生1000円)。
 要申し込み(必ずね)。
 交流会5時半〜7時半。自由カンパ制。
 「講座」の始まりと交流会に、「ありらん食堂」(鳥井新平さん+金紀江さん)の歌があるよ。
 こどもの日。どんな言葉のバクダンが炸裂するかなあ、どんな言葉の衝撃波が走るのかな――。
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 23:37 | comments(2) | trackbacks(0) | - | -
申し込みはどのようにすればよいでしょうか?
参加したいのですが。
| 青木敦子 | 2014/04/26 9:09 PM |

申し込みは直接、論楽社までお電話かFAXを。電話番号は上の記事中にあります。
| 管理人 | 2014/05/03 10:46 PM |










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