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自殺したくなったら――才津原哲弘さんの「講座」へ、ようこそ、ようこそ(その2)

 心がワサワサする。怒り、悲しみに左右されてしまう。
 そういうことは、ある。
 あって、いいんだ。
 ひとりになりたいと思ったとする。都市だったら、どこかのお店(とか)へ足を運べば、とにかく、まずは、ひとりぼっちにはなれる。
 しかし、田舎ではむずかしい。森や林の中へ車で入ってしまう以外に、なかなかひとりにはなれない。田舎の喫茶店食堂へ入ってコーヒー飲もうとしてみても、「あそこの嫁はコーヒー飲んでサボっておった」とウワサを立てられるのがオチ。これが田舎暮らしの現実。
 才津原哲弘さんが「創業」した能登川図書館には、誰かの視線が差し込めない「死角」が故意につくられてある。本箱と本箱のヨコに小さなイスがいくつか置かれてあり、完全にひとりになれる。
 そこは、ひとりになれる貴い場所。いろんなひとの目線視線が流れ込まない小さな居場所だ。
 しかも、無料である。
 これはスゴイことだ。税金を使って、心がカゼをひきそうになったときでも、深呼吸をくりかえして自分のいのちの願いを思い起こすことだって、可能。昼寝したって、ボケーッとしたって、自由。これ、スゴイことや。
 才津原さんが構想していた図書館って、本好きのひとたちへの無料の貸本屋ではないことは明白。本はもちろん大切。しかし、学校時代に本で頭を叩かれたような思い(「君は◯◯も読んでいないのか」なんて言われれば、それはひとつの暴力)のひともいる。本は読まなくてもカシコイひとはいるではないか。
 そういう図書館を(当時の)能登川町という人口2万人の田舎、琵琶湖のほとりの田んぼ地帯でつくったということが大きい。
 その本にしても、もしリクエストすれば、国会図書館からでも必ず借り出して、持ってきてくれるのである。
 税金が1000円、2000円の本となって具体的に現出してくれるのである。「自治の学校」でもあるのだ。
 道路や橋をつくるお金で、いくつもの図書館がつくれる。しだいにわかっていくはず。
 米軍への「思いやり予算」や自衛隊の軍備費(言うまでもなく、人を殺すためのお金)をほんの10%削るだけで、どれだけの数の図書館(才津原さんが構想していたような「ほんとうの図書館」)が生まれることか。おそらく何千、何万の図書館がつくれるんだ。いかにもったいないことかわかるはず。
 中学校校区にひとつの図書館はあっていいんだ。
 いまの京都市のすべての行政区(左京区、下京区など)に図書館はないのではないか。あってもひとつではないのか。中学校校区にひとつなんて、夢の夢。しかし、その夢は持っていいものだし、声を出して言ってもいいもの。いやあ、言わなきゃいけないのではないか。
 選挙が始まる。「図書館がほしい」と言おう。政治は具体的なワシら凡夫の願いの実現だ。

  講座・言葉を紡ぐ(第119回)
2017年10月7日(土)午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
才津原哲弘さん(能登川図書館の初代館長)の「自殺したくなったら、図書館へ行こう」。
参加費1500円(要申し込み、ふつうの民家なので、必ず事前にお電話ください)。
交流会午後5時〜7時(自由カンパ制)。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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