才津原哲弘さんの能登川図書館の実践は10年前の定年退職で終わっている。なのに、ときどき、間歇(かんけつ)泉のように、ふき出してくる。
たとえば、ちょうど2年前。8月の終わりに鎌倉市図書館のツイートがふき上げた。
「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。」(そのツイート全文)
11万件のリツイート(反響)があったと聞く。まあ、リツイートがなんなのか、私にはまだわからないけどね。
コレは才津原さんの実践が現在(いま)の課題であり、きっと未来の課題であるからだ。
「自殺したくなった」と思ったとき、出会いに満ちた図書館という空間を思い出したひとは幸いだ。出会いはそれぞれのひとを元気にする。Aさん、Bさんに傷つけられたひとは死のうと思う前にぜひ図書館へ立ち寄ってほしい。Cさん、Dさん……と誰かがきっといる。
ひとを助けるのは、ひとでしかない。
才津原さんの実践は未来性にいまも満ちている。
いま、新しく自然農に、相変わらず地域の図書館づくりに汗をたっぷりかいている才津原さんに10年ぶりに論楽社へ来ていただく。
出会ってほしい。10代、20代のひとたちにも出会ってほしい。
ようこそ、ようこそ。
講座・言葉を紡ぐ(第119回)
2017年10月7日(土)午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
才津原哲弘さん(能登川図書館の初代館長)の「自殺したくなったら、図書館へ行こう」。
参加費1500円(要申し込み、ふつうの民家なので、必ず事前にお電話ください)。
交流会午後5時〜7時(自由カンパ制)。