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歴史って、何?――ホームスクールへ、ようこそ、ようこそ(その11)

 ホームスクールでの対話で、「従軍慰安婦」について、否定的な発言があったね。少しびっくりしたけど。
 朝日新聞のミスを含め、「自虐史観はイカン」という攻撃がいま増している。
 では、他虐史観だったらいいのか」と思うけどね。
 「他虐史観」のひとは南京大虐殺すらも否定するけど、その南京の殺害暴行のすさまじさから「慰安婦」が考慮されていった事実は忘れないでおきたいね。
 私は思うんだ。
 「自分自身がしあわせなときは他者を憎むことはない」って。
 「自分自身に誇りを持つことは、『ああ、しあわせだ』と思う感覚を育て上げるので、自分を貶(おとし)めることはないし、そのことこそが他者他人を貶(おとし)めないことだ」って。
 「自虐」も「他虐」も、結局のところ、おかしい。
 戦争責任を認めることは、そもそも自らの内部の正義を回復するためにするのであって、誰から言われてやるものでない。他者のためにするのでもない。
 正義の感覚は内部にあるもの。誰にもあるもの。
 それが欠損すれば、生きることができない。
 だから、内発的に失敗を失敗と認め、言語化するのである。
 それができなければ、歴史は必ず繰り返すことになる。連鎖していくのだ。

 

| 虫賀宗博 | ホームスクール | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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