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ときどき連載コラム「いのち――その断章」(第52回)光の花束

 中平順子さんから紙芝居『すてきなともだち』(童心社、本体1900円、昨年12月刊)をいただいた。
 インドの昔話。世界最古の子ども向けお話集(パンチャタントラ)。その再話だ。
 人間という存在は、自らの分別(自我分別)によって、いまも罠をかけ、他の動物の仲間を苦しめ、自らも窮地に陥っている。
 『すてきなともだち』において、ふだん人間に苦しめられているシカ、カラス、ネズミ、カメが、それぞれの特長を生かし、スクラムを組んで、人間の分別に立ち向かっていく。絶妙に知恵、力を出しあうことが、読み手の心に、春のようなあたたかい光の花束となって、励ます。
 シマウマだって、ライオンに対し、いち対いちで立ち向かったら、食い殺される。20匹のシマウマが包囲し、等距離を保って気迫で追いつめれば、シマウマには後足の強力な蹴りがあるし、ライオンは逃げる。
 光の花束をつくることは、いまだに強者を弱者が落とす知恵。
 だから、強者は「団結することは危険思想」「過激思想や」と弱者の分断をはかろうとしている。いつも。
(3月1日)

 

| 虫賀宗博 | いのち――その断章 | 11:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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