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「もういいよ」と親に言いたい――黄光男さんの「講座」へ、ようこそようこそ(その2)

 顔写真をのっけさせていただく(最後に掲載)。
 黄光男(ファン クァンナム)さんである。黄さん自身から送ってもらった。
 バック(背景)は、長島愛生園の納骨堂。何万人もの死者が納骨堂にいる。
 どのハンセン病療養所においても、お墓が必ずある。宗教施設も必ずあり、焼き場もあった。死ぬことを前提とする収容所だったからである。
 葬儀があるたびに「死んで煙になって社会復帰したな」「故郷の家家に帰った」と残された仲間たちは言い合っていたと聞く。
 それぞれのひとが自らを責めた。
 自分自身が自分自身に対して加害者であり、社会に残された家族に対して加害者なんだ。
 最初、私はわかりにくかった。
 こんな人生被害を受けているひとびとが加害者なんて。
 しだいに「そこまで『らい予防法』という存在が尋常ではない差別を生んでいるんだ」と思い至ったのであるが。
 「母親は自分がこの病気になったということを、ひじょうに背負ったと思うんです。自分のせいで家族をこんなふうにさしてしもうが、みたいなね。自分を責めに責めたということ。で、それを誰にも言えない辛さがたぶんあったんや、隔離政策がおかしかったんや』って言うんじゃなくて、自分を責めてしまう。自分さえこの病気になれへんかったら、みたいな。当事者が声を上げれないっていうことが、あったんじゃないかと思う」(これも黒坂愛衣さんの、黄さんへの聞き書き)。
 だからこそ、「もういいよ」と親に言いたいのだ。
 黄さん、実名を出し、顔写真も出し、覚悟しながら訴えるのである。
 7/15(日)、黄さんの訴えを聞いてください。
 黄さん、ギターの弾き語りも聞いて。
 井上陽水の「人生が二度あれば」とかが合い間に歌われる。
 ちょっとないひとときだ――。

   講座・言葉を紡ぐ(第120回)
2018年7月15日(日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL075-711-0334)。
黄光男(ファン クァンナム)さん(ハンセン病家族訴訟原告団副団長)の「『もういいよ』と親に言いたい――あるハンセン病家族」
参加費1500円。要申し込み(ふつうの民家なんで、よろしく)。
交流会5時〜7時(自由カンパ制、参加自由)。
論楽社に駐車場がありません。近くにコインパークもありません。ご相談下さい。

 

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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