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相対化の進さん――4月例会レポート

 2週間、休まざるを得なかった。
 咳、咳、咳。熱もなく、鼻水も出ない。
 夜ふとんに入って体をヨコにすると、咳が激しくなり、ふだんはすぐ眠るのに、ダメ。朝方も咳、咳、咳。
 「休め」という体の指示と思って、休んでいた。
 いろんな「アリガトー」が遅れて、ゴメンネ。
 2週間も遅れてしまった桝本進さんの4月例会レポートを以下に綴る——。

 

 桝本進さん(以下、進さんとする)、相対化させてくる。進さんは沈黙を聞き、沈黙を語るところがある。私は勝手に思うところをあえて書けば、こうなる。
 現世(目に見える、この世界、ゼニが中心にある物質世界)を相対化させている。
 相対化させているということは絶対化から遠く離れていることである(念のため)。
 まず故郷(山形県小国町)である。飯豊(いいで)山の麓の村である。
 実家がキリスト教独立学園そのもの。両親祖母ともども学園の教師。
 祖母のうめ子さんが朝から自然の中へ連れ出してくれた。
 ゆたかな森や川へ、ともに行き、終日のんびりさせてくれたのである。
 牛がのんびり草を食(は)んでいる。
 進さん、牛の存在によって「何を食んでいけばよいのか」をしだいに会得していく。
 ゆたかな自然の中の牛がすべてを示現してくれる思い。
 宇宙の流れの中にゆたかに生きてゆける生きかたが用意されているという直観が湧く——。
 次に岩村昇さん(医師)との縁でネパールへ辿り着く。
 ネパールの少数民族の暮らしにどっぷりつかって、8ヶ月間過ごす。水牛とともに生きる。
 小規模な、小さい生活。自然とひとびとがわかちあっていく暮らし。
 ほんとうの生の営み——。
 そうして次の次に、ついに辿り着くゴーバル(ネパール語で牛糞)。
 進さんの子どものころ夢見た牛のように淡々とゆったり暮らしなのかもしれない。
 いま、豚コレラの波紋によって、営業停止になるかもしれない。
 でも、もしそうなったら、「こんどはヨーロッパ型の牧畜(牧畜福祉という発想によって運営)を小さくやっていこうと思う」と進さん。
 それぞれがそれぞれのゆたかな背景に光ながら相対化されていっている。
 「経済成長の維持のためだったら、戦争だってする」という現世が相対化されていっている。
 心に響く。
 道はすでにつくられている。その道をみつけて歩くこと。
 3月例会が馬子さん(杉野真紀子さん)の馬の話だったけど、4月例会が進さんの牛(水牛)の話というのも、またおもしろいし、それぞれの方法で相対化させ、心を耕す。
 宗教って大きな物語によって、相対化しなくたって、大好きな牛、馬によっても相対化できるという気づきでもある。
 以上のことを淡々と語ってくれた進さんに感謝する。尚子さんにも参加していただいて、うれしかった。とってもいいひとときに感謝。
 名古屋からも参加していただき、みなさん(19人)、ありがとうございます。よく来ていただきました。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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