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連載コラム「いまここを生きる」(第364回)山本太郎選挙ポスター

 山本太郎参議院議員(東京地方区)の選挙ポスターが京都市内でも見かけるようになってきた。
 おもしろい。
 私も取り寄せてみた(https://www.reiwa-shinsengumi.com)。
 「れいわ新選組」という名前以外は、とってもいい。
 「れいわ」をつけるなんて奇怪。おまけに「新選組」なんて不可解。まるでどこか訳ありの芸能プロダクションのような名前ではないか。でも、いまはここまでにする。
 繰り返すけど、内容がいいんだ。
 まず、ポスターの大見出し。次の3種類がある。
 「あなたを幸せにしたいんだ。」
 「本物の好景気をみせてやる。」
 「みんなに忖度(そんたく)!」
 そうして、「政権をとったらすぐやります!」そして、次の8つの緊急政策を行うとしている。
 政権を奪取する気概がまずいい。
 夢をたっぷりと見つづけたひとにしか望む現実は示現しない。山本太郎首相を夢見るひとも、そうでないひとたちにも福利(恵み)はすべてに及ぶ。そんな政策だ。
 順不同で、4つだけに絞ってみる。
 後半の4つだ(全体はぜひホームページを見てみて)。
 (5)一次産業個別所得補償
 めし(ごはん)を食うという基本を輸入に頼るなんて。飛んでもないこと。いちばんの安保政策は、まず食料自給率100パーセントを目指すこと。
 (6)「トンデモ法」の一括見直し・廃止
 安保法、秘密保護法なんてすべてを強行採決して。特区法も水道法もTPP協定も、みんなの財産をみんなに無断で切り売るだけ。現内閣はふつうに考えても買弁(ばいべん;植民地において外国資本に奉仕ヨイショすることによって自らの利益を得ようとすること)。
 (7)辺野古新基地建設中止
 ジュゴンが生息しているような美(ちゅ)ら海をわざわざ潰して、なんで米軍のためにまっさらな軍事基地をつくってあげなきゃならんのか。あまりにも買弁的。
 いずれ米軍との密約はすべてオープンにしなきゃならない。日米合同委員会の実体も議事録もオープンしていかなきゃならない。米軍と手を切って、自律的な安全保障を山本太郎首相のもとでつくるべき(これは、もちろん夢の夢だ)。
 (8)原発即時禁止・被爆させない
 言うまでもなく原発なんて飛んでもない。戦争経済の枠組みの中でエネルギーをもう語るな。日米原子力協定も廃棄だね――。
 さて、これらの緊急政策の(5)だって、(2)の最低賃金1500円(政府補償)、(3)の奨学金徳政令だって、問題となるのがズバリ財源だ。
 どうするのか。
 こうだ。
 借金ではないゼニをつくるのである。
 いま、英国のJ・コービン(労働党党首)、スペインのP・イグレシアス(ポデモス党首)らも主張している方法でもある。次のとおり。
 日銀(日本の中央銀行)は政府の子会社。日銀と政府が連結決算し、統合政府で一体と考える。
 そこで日銀が国債を買い取り、つくったゼニを介護や保育、原発作業員へどんどん渡す(これらは成長産業になっていく)。教育、保育の無償化に使っていく。
 買い取った国債は日銀の金庫に何十年も入れっ放しにしておく。民間に出回っている国債の残高と名目GDPとの比率が安定していればいいのであって、「借金だと考え、返そう」とは決してしないこと(注)。
 この方法で、ゼニが不足して、足りないところへ回し大切に使おう、大企業や米軍だけにゼニを回さないということである。
 そういうゼニの流れにブレーキを踏む消費税は廃止((1)の緊縮政策)。
 来月の参院選をホップにして、次の衆院選をステップにし、次の次にえいっとジャンプしていってほしい。
 そんな夢を見る。
 (注)松尾匡さん(立命館大学経済学部教授)の『この経済政策が民主主義を救う 安倍政権に勝てる対案』(大月書店、2016年)と『不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門』(筑摩書房、2010年)や松尾匡さん他の討論集『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう レフト3.0の政治経済学』(亜紀書房、2018年)を参照して。
(6月13日)

| 虫賀宗博 | いまここを生きる | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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