6月30日(日)、塩田敏夫さんの6月例会。
ようこそ、ようこそ。
塩田さんとは16年前に滋賀の能登川図書館で出会った。才津原哲弘さんのおかげと思っている。
それまで毎日新聞の大阪本社(略して大毎)の社会部にいて、調査報道をやっていた塩田さん。当時は大津支局長。
塩田さんは塩田さんで、才津原さんと出会い、滋賀県版に「支局長からの手紙」を連載中。よく才津原さんのことを書いていた。
私は私で、才津原さんを知り、深夜に長いFAXをよくいただき、「支局長からの手紙」を送っていただいていた。
その「手紙」にこんな言葉がある。それぞれ引用なんだけど、ドキンとする。
「両手はね、好きな人を抱くためにあるんだよ。本当に好きな人の体だけでなく、心を抱くためにね」(柳田邦男さんの言葉、2004年11月29日付)。
「存在を存在たらしめよ」「アイヌの人が一人でも存在しているかぎり、アイヌ民族は存在している」(姫田忠義さんの言葉、2005年10月10日付)。
こんな言葉を新聞の日常に見つけたら、光を感じる。風を感じる。
ポジティヴ・ニュースという言葉(私の造語だけど)。そんな言葉が浮かび上がってきた記憶がある。
その後、塩田さん、総合事業局企画開発部長へ。
そうして、志願し、いち記者に戻り、京丹後へ行った。
その土地の里山、里海(さとうみ)において生きてあるひとびとに出会い、ポジティヴ・ニュースを生みつづけていたところに、なんと米軍レーダー基地がやってきたんだ。
米軍基地なんていうものが、丹後半島のひとたちのふつうの暮らし——この暮らしが何よりもゆたかなもの——と、相容れるわけがない。
乗り越えられるのか。厳しい現実を乗り越えようとしているひとたちも含め、いまここの現場の話を聞きたい。
繰り返すけど、ようこそ、ようこそ。
2019年6月例会
6月30日(日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
塩田敏夫さん(毎日新聞記者、京丹後駐在)の「ポジティヴ・ニュースの行方——丹後半島の現場の豊かさ」。
参加費1000円。
要申し込み(私宅なもんで)。
交流会5時〜7時(自由カンパ制)。