ポジティヴ・ニュースって、どういう造語なのか。何なんだろうか。
世の中、森羅万象、さまざまな「耳に新しい知らせ」がいっぱいある。
その中でグッド・ニュースを150年前に福音(ふくいん)と訳したセンスもまたスゴイ。私の言うポジティヴ・ニュースはグッド・ニュースに近いけど、何か特別の宗派や宗門なんかに執着することではない。もっと一般的なこと。
「生きていくと、イヤなこと、信じられないこと、いっぱいあるけど、その気持ちを洗い流し、それでもすこやかに、ともに生き切っていこうよ」と思い、思わせる知らせに接していきたいと願っているから、ポジティヴ・ニュースという言葉が浮かんだと思う。
逆に言えば現行のニュース産業の多くが、ネガティヴ・ニュース。警察役所官邸の発表ものに満ち、ひとびとの意識を治安維持、社会防衛の方へ、支配コントロールの方へと持っていく。
殺人ひとつでも、現行のネガティヴ・ニュースだと犯行の異常性を強調し、「そんなヤツは社会から叩き出せ」となる。
ポジティヴ・ニュースだと「なんでそこまで追い詰めたのか」「追い詰められたのか」と日常性がもっと強調され、人間の実存(自我感情が暴発しそうな思い、いつも妄想が爆発するかという日々)に気づき、「これからワシらはどうやって生きていくか」と内省しはじめる気がしている。こんなポジティヴ・ニュース、読みたい。
ついでにちょっと言うね。ニュース産業の職場の日常でしっかりと「表現の自由」をもっともっと生み育てていかないといけない。「表現の自由」を消費してばかりしていてはいけない。もっともっと自由を生産しなきゃ。
以上のことは、塩田敏夫さんに出会って、私が思ったこと。
6月30日(日)は、塩田さんも参加者ももっと自在に語ってほしい。
ようこそ、ようこそ。
次の次は、とりいしん平さん。8月3日(土曜)だ。
暑いけど、会いたいね。ちょうど1か月後だよ。
2019年6月例会
6月30日(日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL 075-711-0334)。
塩田敏夫さん(毎日新聞記者、京丹後駐在)の「ポジティヴ・ニュースの行方——丹後半島の現場の豊かさ」。
参加費1000円。
要申し込み(私宅なもんで)。
交流会5時〜7時(自由カンパ制)。