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独尊――ホームスクールへ、ようこそ、ようこそ(第15回)

 花丸って、あるよね。
 大きな丸を赤ペンでまず付け、次にその丸の外にいくつかの小さな丸をクルクルと付け、一周させる。花弁が咲くかのような丸印だ。
 その花丸、私はいちども付けたことがない。
 なぜか、抵抗がある。やったことがないんだ。
 ある小学生の女の子に、あるとき、「よくできましたね」と言った。
 そうして、ふと思って、花丸の代わりに、ブッダの小さなハンコを押してあげた。
 想像を超えて、とっても喜んでくれた。
 左手を上に上げ、右手を下に下げ、「天上天下唯我独尊」と呟いているリトル・ブッダのハンコ。奈良国立博物館で買った。
 「『天の上にも天の下にもいのちの風が吹いているよ。いのちの風の中にいま在る君のいのちはただただ尊い、大切だね』という意味だ」と、その子に伝えた。
 すると、その子、驚くことに泣き始めた——。
 その翌日、大学生のひとにも、「きのう、こんなことがあってね」と伝え、そのひとのノートの片隅にハンコを押してあげた。
 ゆっくりと「天の上にも天の下にも……」と同じ説明をしたら、なんと、その人の目にも涙が浮かんできた——。
 ああ、これから、何度も何度も言葉にして、伝えていこう。
 「君のいのちが必要があって、この世に来た、大切ないのちだ」と。
 それが、私の役割仕事なんだ。きっとね。

| 虫賀宗博 | ホームスクール | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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