とにかく毎回の授業だ。授業がすべての土台である。
小学生の場合、『にほんご』(福音館書店)を使ったり、『漢字がたのしくなる本』(太郎次郎社)を使い込んだりしながら、「言葉ワールド」を生み育てていくこと。
宮沢賢治さんの作品をできるかぎり音読する。日本語の表現、日本的表現を味わいながら、普通を目指すこと。
佐々木マキさん、飯野和好さん、川端誠さん、内田麟太郎さんたちの絵本をていねいに楽しんで読みあうこと。
数学(算数)をゆっくりと量の考え方によって、理解してもらっていくこと。
以上で90分間の授業時間はいっぱいいっぱい。アッという間だ。
盛りだくさんかもしれないけど。
理科も社会も作文もやりたいけど、中々できないね。
植物のこと、森のこと、昆虫のこと(とくに私にはトンボ)の話をしに野外に出てもいい。暖かくなったらね。
もっと、もっと創意工夫し、なんというか、感動のようなものが湧き上がったら、いいな。そう思う。
いちばん難しい目標だけど、これが目標。
毎回の授業を、ひとつの講演会をこなすごとく、せいいっぱいやってゆきたい。
何らかの心の輝きが湧けば、進むべき道や越えるべき課題は見つかるはず。
その子は、伸びる。伸びないはずがない。
心配はないと思っている。