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受容の服――行司千絵さんの2月例会へ、ようこそ、ようこそ(その2)

 2月24日(月、振替休日)、行司千絵さんの2月例会へ、ようこそ、ようこそ。
 来てほしいな。
 行司さん、茨木のり子さんの装いについて、書いている(『暮しの手帖』第5世紀3号、2019年12月―2020年1月)。
 「理知的で品位と落ち着きのある装い」(同書)であったと書く。たしかに茨木さんのボタン、ハンカチ、アクセサリーの写真を見ると、「そんなんだったんだ」と思う。
 でも、「どうしてももうひと味、ほしい」と思う言葉は「茨木さんの野生」。
 野というと、みんな、粗や卑、雑を連想してしまうけど、私にとってプラス表現で「たっぷりしたいのち」を思い浮かべる。
 茨木さんにいちどだけ会ってる。そのときの直観が「野生動物!」。詩人の女性に失礼かもしれないけど。私が山野で出会ったシカを思った。野生のシカは高貴。凛として、「あなたは誰?」と骨太に問いかけてくる存在だった。そんな感じの茨木さんだった。黒縁メガネで低い声だったな。
 そういう意味で、茨木さんの「つばだけ残したデニムの帽子」(同書)なんて。ちょっと「野生」があってよかった。
ファッション。お洒落。都会的で、高価で、繊細で――とそれぞれのセンスを競い合い、意識産業化され、私のような「着たきり雀派」には全くのところ近寄りがたい。
 そういう現在(いま)に、行司さんは趣味の洋裁から少し切り込んで、小さな風を起こしているのかもしれない。
 手仕事としての、オリジナルな「おうち服」なんていいもんだ。
 詳しくは、行司千絵さん『おうちのふく――世界で1着の服』(フォイル、2015年)を見て。
 行司さん、気分のよさを尺度にして服をつくっている。
 その気分のよさ、気持ちのよさは人生すべての基本のキの出発。
 衣食住のすべてはそこから始まる。
 家庭生活だって、教育だって、すべての基本。
 行司さん、そういう意味で、おもしろい。
 2月24日、ようこそ、ようこそ。

    2020年2月例会
2月24日(月、振替休日)の午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL075-711-0334)。
行司千絵さん(新聞記者)の「気に入った服を着ると、なんで気分がいいのか」。
参加費1000円。
要申し込み(個人宅なので、事前に申し込みを)。
交流会5時〜7時。これは自由参加。会費は自由カンパ。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 16:15 | comments(0) | - | - | -









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