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ピカピカの丸石――ホームスクールへ、ようこそ、ようこそ(第17回)

 Fさんから手紙が届く。
 郵送されたのではなく、置き手紙である。玄関の上がり框(かまち)に置いてあり、翌日に発見した。
 Fさんは7月からホームスクールに参加している小学校4年生だ。
 「月がきれいな季節となってきました。/虫がさんは元気ですか、じゅくに行っているFです」と書き出している。
 そうして「これからも体に気をつけて、勉強を教えてください。お元気で」と終わっている。
 心に沁みる。
 返事を書いてみた。
 「Fさんのお手紙を手にし、なぜか『いしぶみ』という言葉を思い出します。石文のことです。碑という漢字もあります。
 安否を知らせるのです。無文字時代のこと。元気で丈夫で過ごしていれば、丸い小石。逆に病いに臥していたら、割った、トゲトゲしい小石。その石を遠く故郷に帰る友に託します。大昔の話ですよ。
 Fさんはしっかりした文字で書いていますけど、託されて届いたのは、ピカピカの丸石――。
 Fさん、ありがとうございました。うれしい。」

 

| 虫賀宗博 | ホームスクール | 17:25 | comments(0) | - | - | -









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