論楽社ほっとニュース

京都・岩倉の論楽社からお届けします
わがごと――永井葵さんの3月例会レポート

 3月25日の3月例会の永井葵さん(大学生)の「ひとりひとりの憲法」、よかった。
 気がつくと、その日、休憩なしで、3時間ずうっと語り合った。
 永井さん自身が醸(かも)す「何か」がいい感じを生んでいったんだと思う。
 永井さんは寡黙。大切なことだけを言葉にする。
 「話し合い(略)の際には情報の公開をためらわない誠実さ(略)が必要不可欠である」。
 このことを現在(いま)もなお言わねばならない。
 ということは、現在も「情報の公開」は全くなく、「言わば正に」内実なしの虚言を為政者からワシらは聞かされつづけているからである。
 情けないね。でも、これが日本の現実。
 3月25日参加したひとは、私もふくめて旧世代である。20歳の永井さんにいまなお「次の世代に生まれてくる子どもたちが笑って暮らせる社会を作るようにしなければならない」と言われるということは、旧世代の努力不足であったということ。旧世代にとってはつらいね。つらいけど、もっと希求していこう。
 永井さん、「学校システム」に違和感を感じ、そのことを体に保った。だから、3月25日に発表した憲法草案の原石も、「ひとごと」では決してない。すべてが「わがごと」。
 「わがごと」として紡がれる言葉は。言葉以上の何かを醸し出す。人柄とか態度とか言い表す「何か」である。
 その「何か」は、ひとの心を動かす。
 「あなたの後には何人もの仲間がいますよ」という励ましの言葉が永井さんにかけれらていた。
 「水俣病を自分のこととして考えたとき、真実が見えてくる」(杉本栄子さん)。
 この杉本さん(もうなくなって10年たつね)の言葉が思い出される。
 「わがこと」として捉え直したとき、ほんとうのことが見えはじめるのだ。
 永井さんの憲法草案の原石の提示は、そのことを教えてくれる。
 永井さん、ありがとうございました。ありがと――。塩田敏夫さんも司会していただき、れしかったな。「封建時代だって、酷い殿(君主)を閉じ込め(幽閉)したということ、やったと言うじゃないですか。あきらめないで、やればやれること、いっぱいあるんですよ」とも言っていただいたね。心熱き塩田さん、ありがと――。
 次は4月22日に斉藤貞三郎さんのハンセン病家族訴訟。また、お会いしましょう。

| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 21:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
ひとりひとりの憲法――永井葵さん、塩田敏夫さんの3月例会へ、ようこそようこそ(その2)

 永井葵さんは、縁あって、高校1年生のときから、ホームスクール(家庭学校)へ来ている。大学になっても、参加してくれている。私のことを「おっちゃん」と呼ぶのも、おもしろい。
 パンダ、ピアノ、散歩が好きという面もあれば、「たったひとりの自分を生きる」という面もある。
 その永井さんを座の中心にし、塩田敏夫さん(毎日新聞)や私も感想意見を述べ、参加者の思いを紡いでゆきたい。ひとりひとりの憲法への思いを紡いでいきたいね。
 いま、政権担当者たちは「謙虚に、真摯(し)に」私たちを馬鹿し、無視している。私たちはもっともっともっといのちを潜(くぐ)らせ、声を出して行こう。
 永井さんのメッセージだ。
 「いまの世の中ではみんなの声、とくに小さなひとたちの声――子どもや老人、障害のあるひとの声―がかき消されて、届いていない。ほんとうに困っているひとに手が差し伸べられていないように感じる。私もその小さなひとたちのひとりである。少しでもほんとうに大切なものを守りたい」。

   2018年3月例会
3月25日(日)午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL075-711-0334)。
永井葵さん(京都精華大学の2年生)と塩田敏夫(毎日新聞記者)と私(論楽社)の座談会「ひとりひとりの憲法――それでも私たちはまだ負けてない」。
参加費1000円(要申し込み、論楽社といえども私宅なので必ず事前に連絡を)。
交流会5時〜7時。自由カンパ制(参加自由)

 3月25日(日)、ようこそ、ようこそ。
 岩倉川の桜を眺めながら、論楽社へ、ようこそ、ようこそ。
 次は4月22日(日)、斉藤貞三郎さん(毎日新聞)。ハンセン病の家族訴訟について、学びたい。

続きを読む >>
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 11:06 | comments(1) | trackbacks(0) | - | -
ひとりひとりの憲法――永井葵さん、塩田敏夫さんの3月例会へ、ようこそようこそ(その1)

 日本国憲法9条を白木の箱に入れたがっている人がけっこういる。
 現段階においては、9条に何も足さない、9条から何も引かないのがまずはいいと私は考える。
 「外国軍を駐留させない(=植民地になってはいけない)」という第3項を入れたいとも願う。
 しかし、山本太郎参院議員とか何人かしか頼りになる議員が現在のところいないので、「まずはいまのまま、足さず引かず」がベストと思う。
 運動はしない。しかし、縁があれば、私は話す。しゃべる。語りかける。人生をかけて、話していこうと考えている。
 すると、聞き手がひとり現れた。ホームスクールの生徒の永井葵さんだ。
 すると、永井さん、私の思いを越え、「新しい憲法草案」を自らつくり、語りはじめている。
 永井さんのいのちの原石のままに、綴りはじめている。
 何かが生まれ育ちはじめている。
 永井さんの許可をとって、「草案」を初公開してみる。原文のママ、記す。

 たとえば、「今の世の中に生きている人達は次の世代に生まれてくる子供達が笑って暮らせる社会を作るよう努力しなければならない」。
 たとえば、「この国において生きている人間は全てたったひとつのいのちあるものとしてあつかわなければならない。ここでいう人間は全てのホモサピエンスのことである」。
 たとえば、「そしきのありかたや決め事はそれを使用する者全員が考え、話し合って決めていかねばならない。特定の人達の独断で決められる事があってはならない」。
 たとえば、「話し合いや会議の際には情報の公開をためらわない誠実さと相手がだれであろうと対等に対話する公平性が必要不可欠である」。

 きっと、いのちのままに湧いてくるんだ。
 永井さん、いまここの自らのいのちに向って、「何でやん?」といったん問うと、いま、言葉がどんどん湧くんだろう。
 こういう言葉を受けると、まるでいまからこれから、社会というものが生きられ、つくられていくような思いになるね。
 まるで敗戦直後の焼跡の上に広がる青空を見るような気分に私はなる。
 永井さんの思いや言葉はもちろんのこと受けとめるけど、その言葉たちが向かう方向性の今後を大切にしたいと思う。哲学や思想は(目指す)方向だ。
 その永井さんをメインにして3月例会を開く。
 3月25日(日)、聞き手として塩田敏夫さんと私がなり、論楽しながら、座談しながら、参加者みんなと展開できたら、うれしい。
 ようこそ、ようこそ。

   2018年3月例会
3月25日(日)午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL075-711-0334)。
永井葵さん(京都精華大学の2年生)と塩田敏夫(毎日新聞記者)と私(論楽社)の座談会「ひとりひとりの憲法――それでも私たちはまだ負けてない」。
参加費1000円(要申し込み、論楽社といえども私宅なので必ず事前に連絡を)。
交流会5時〜7時。自由カンパ制(参加自由)。

続きを読む >>
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
祈りの音――中村徳子さんのインド音楽レポート

 中村徳子さん(以下、とっこさん)の「空の青さが音楽」のレポート。
 サブタイトルで記していた「インド音楽入門の入門」。「インド音楽って何?!」という感じが、ざっくり伝わったんじゃないか。
 とっこさんは自らおしゃべりしながら、タンブーラーを常に爪(つま)弾いていた。爪弾きながら、いろんなことを話してくれた。通奏低音のように、全編鳴り響いていた。その音が1週間たったいまも、快く響いている。
 とっこさん、アリガトー。
 「音のひとつひとつに神さまがいます」(とっこさん)。
 この言葉も私は頷けた。
 もともと朝の光にも夕の茜色にも星の瞬きにも、私は音楽があると思ってきた。
 世界の木々にも川の流れにも海からの風にも音楽があると思うし、とっこさんの「サレガマパダニ」(ドレミフャ…と同じインド音階)が「体の血液の中へ入れて」と言ったのも頷けた。
 もう少し別の言いかたをすれば、その音というものは、たとえば眠りという形であり、願いという形であり、母という形であり、許しという形であり、エネルギーという形であり、間違いという形であり、空腹という形であるということだ。
 目覚めていても寝ていても、たとえ死んだとしても、つねに光がかがやき、手をとり、心の中にいる――ということだと思う。
 その音、光を何度も何度も迎え入れ、挨拶しつづけていくことが、生きるということなんだ。
 私はそう思って、とっこさんの話を聞いていた。
 毎日毎日、太陽の光を受け、新鮮な食をいただき、呼吸していく。その光を受け、新鮮な食をいただき、呼吸していく。その光、食、呼吸の3つにこそ、脳内を活性化させる秘訣がある――とっこさん、言っていたのも忘れられない。
 アリガトー。
 散歩中にこの1週間、声を出してみる。「上ずみの声が出た後、ほんとうの声が出るから」と、とっこさん、言っていたね。あんまり意識して声を出したことのない私の自信なさげの、少し枯れた声の後で出てくる「ほんとうの声」に出会いたいと思っている。まだまだ、だけど。
 とっこさん、ありがとう。この上なく大切なものをいただいたと思う。
 感謝感謝。
 ワシらの人生に音楽を。深く耕された音の世界を。誠実さ、正しさでなく、音のふくよかな楽しみを。

 

続きを読む >>
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
空の青さが音楽−−中村徳子さんのインド音楽へ、ようこそ、ようこそ(その2)

 中村徳子さん(以下、とっこさんとする)、以前は岩倉の近所に住んでいた。いまは八瀬だけど。
 そのとっこさん、阿満利麿さんの念仏塾(法然院)へ参加。再会した。3年前のことだ。
 そうして、縁が満ち、2月11日の集いになっていったね。
 厳しい時代だ。何が厳しいって、多くのひとたちがますます心を閉ざし、そうして、心が弱ったり、荒れたりしているんだ。
 音楽は光。内なる光、いまここで生まれ、いまここに消えていく光。至高の、誰のものでもある幸福な光。宝である。
 音楽を味わおう。音を楽しもう。
 希望が掟じゃあなかったか?
 空を見上げれば、青空があるじゃないか?
 2月11日のとっこさんへ、ようこそ、ようこそ。

   2018年2月例会
2月11日(日曜)は午後2時〜4時半。
論楽社(左京区岩倉中在地町148、TEL075-711-0334)。
中村徳子さん(音楽家)の「空の青さが音楽−−インド音楽の入門の入門」。
・ワークショップ「インド音階を体感」(希望者のみ)
・即興の祈りの音楽
・「セビリアの子守り歌」(スペインのガルシア・ロルカ)
・「おたち酒」(日本の宮城民謡)
参加費1000円。要申し込み(要申し込みを)。
交流会5時〜7時。参加自由カンパ制。参加自由。
駐車場はありません。

続きを読む >>
| 虫賀宗博 | ほっとニュース | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

このページの先頭へ